公立小学校よ、何処へ行く?

子供の通う公立小学校の現状に日々驚きの連続!大学の非常勤講師として教育の現場に身を置く筆者が、実際の体験ファイルから驚くべき教育の実態を公開し、その中で子供を導く方法を模索する。

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公立小学校入学前夜(1) 05/31

今回の記事には、初めて我が家の長女が登場する。

このブログの舞台となっている公立小学校を卒業し、現在中学生である。

女の子でもあり、在学中はあえて記事にしなかったが、そろそろほとぼりも冷めたと考え、今後は公立小学校在学中の話として時折登場させる予定である。

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チャイムが鳴った。

夜8時半・・・ この時間の訪問者は珍しい。


私が入社以来勤務していた東京本社から地元に転勤して3年目の春。
我々家族は代用社宅として会社が借り上げてくれた賃貸住宅に住んでいた。
他の部屋は会社とは関わりの無い人たちである。


誰だろう?

ドアの外を覗くと小学生の女の子である。


「こんな時間に・・・」

最近、町内で不審者が出ているとの張り紙もあり、小学生に外出して欲しい時間帯ではない。

私はドアをあけた。
同時に、その後の長きに亘る、公立小学校とのストレスに満ちた付き合いのドアがこのとき開かれたのであった。

小さな訪問者は、はきはきと話し始めた。


「初めまして、私は緑山小学校(仮名)4年の○○です。今度入学される○子さん(長女の名)に学校からの案内を持ってきました。宜しくお願いします」


私は内心の疑問を押し隠して答えた。

「あー、わざわざ有難うございます。・・・これを家へ届けるように、学校から言われたんですか?

「そうです。」


「そうですか。有難うね。・・・お父さんかお母さんはご在宅ですか?

「あ、はい、家にいます。」

「・・・そうですか。本当に有難うね、お父さん、お母さんにも有難うと伝えてください。」

「わかりました。」

使命を果たし、小さな訪問者は満足そうに帰って行った。


大検討会が始まった。

「何だったの?」

「どういうことなんだ?全く!」

質問する家内に私は疑問文を返した。会話になっていない。


「何、何?」

「いや、いま緑山小の4年生だという女の子がこれを持って来たんだよ。」

「女の子?こんな時間に?」

驚きながら、家内は封筒の中身を取り出した。


「そう、危ないよなあ。このマンションに住んでいるそうだけど、ほとんどお互いに面識ないのに。」

「近所だからいいと思ったのかしら。それとも小さい子がいるから安心したとか」

「安易すぎるよ。子供の両親以外にも大人の同居人がいるかもしれないじゃないか。変なやつが出てきたらどうするんだ?」

「パパみたいなね。」

娘が混ぜっ返した。

「いや、それは、否定できんが・・・」

態勢を立て直して私は続けた。

「でも、両親は家にいるっていうから、別にいいと思ってるんだろうな・・・
まあ、他所の家にはそこの方針があるんだろうが・・・・」


家内が疑問を口にした。

「でも、何でその子が届けに来たの?」

「そうそう、学校に頼まれたと言ってた。」

「えーっ?じゃあ、お使い?何で生徒にそんなことさせるの?」

「そうだよなあ、学校がやるべき業務を生徒にやらせてなあ、郵送すればいいことじゃないか。」


「経費節減かな?」


「そうかなあ。しかし経費削減目的なら当然先生が配るべきだよ。」

新たに担任となる先生が、自分のクラスになる生徒の家に届ければいい。せいぜい40人である。生徒が下校した後に回ればいいではないか。家庭環境の把握も少しはできる。

「もし経費節減目的で生徒に頼んだんだったら、下手したら違法行為になるんじゃ・・・。」

「うーん・・・そうね、学校の予算でやるべきことを生徒にやらせたら・・・問題よね」


「そうだよ。それにさ、この時間に届けさせたのはその子の親かもしれないけど、生徒が見知らぬ家を訪問すること自体、時間帯に関係なく危ないよ。学校だってそれぐらい考えなきゃいかんだろう、」


これが、休んだ生徒の家にプリントを届けるのを、その子と家が近いクラスメートに頼むという程度のことなら分かる。お互い素性が分かっているからだ。


しかし、うちの子はまだ入学前、学校はうちがどういう家か把握して、さっきの子を派遣した訳では無いのは明らかだ。


話しをするうちに、我々はうんざりして来た。娘の入学は3日後に迫っている。

こんな危機管理意識の低い学校に通わせて本当に大丈夫だろうか。


「明日学校に電話してみるよ。校長先生にこの件をよく聞いてみる。」

「そうね・・・でも直接電話しちゃって大丈夫?名前は出さないでよ。」

家内はこれから入学する娘に対し、学校が悪い先入観を持つことを心配していた。


「名前は出さないよ。住んでる場所が推測できるようなことも言わないように話すよ。」



「公立小学校入学前夜(2)」
に続く


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常識が通じない

学校は 治外法権の別世界なのか? 常識は通じないのか?
そう思うこととの戦いのドアが開いた感じがしました。
学校もですが 教育委員会の学校指導体制もどうなの?と思いました。

 初めてまして!時々読ませていただいています。私は、大阪市の公立小学校で講師をしている者です。なんといっても、講師なので…学校の全てを分かっているわけではないのですが、(年取ってから始めたので、2年と4年を連続2回の担任…という経験の浅さなのでなので…)講師だから、学校を客観的に見られるところもあって書かせていただきます。
 少なくとも、うちの学校ではそのようなことは絶対にさせません。伝染するような病気になった出停の子の連絡帳も兄弟か担任が家に届けますし、忘れ物も下校時間が過ぎれば、親同伴でないとだめだと指導しています。
 ただ、そこで私が疑問に感じるのは…果たして学校側が子どもたちのための危機管理なのか、時々考えさせられる時があります。それは、学校危機管理なのかor管理職自身のための危機管理なのか…ということです。
 本来私も講師であれ、学校側に立つべきなのでしょうが、こんなことは気をつけましょう!という説明の時に必ず、管理職の保身のためです…と私には聞こえることが多々あります。(私の根性が悪いのでしょうか?)
 それと、今までのブログで先生のことが出てきますが、少し話しがずれて申し訳ありませんが、講師の立場から見た正職の先生…それも、大学卒業して教諭になり何年ものキャリアを持たれているベテラン先生って、ずーと学校の世界の中で生きてこられたので、一般の常識に少し欠けてられるのではないかと思います。papa先生も先生なので、もしかしたら失礼なことを言ってるかもしれませんが、許してください。
 私は私の周りの先生を見ていて、「先生」と呼ばれてベテランになると、なんだか変に自信バリバリで、自分は正しい…という発想からものを考えられるので人に聞く耳は持たないって人が多すぎます。特に50代前後の先生は、教師としての教育のされ方が今とは違うので、一人一人の個性を見るよりは…極端に言えば「軍隊方式」(と私や、若い先生は呼んでいるのですが…)の先生が多い感じがします。多分、テストで範囲を教えない話がありましたが、あくまで想像ですが…その先生は日頃に子どもたちには完璧に教えている自負からそのような考えになるのでは?って思います。日頃、自分は教師として完璧に教えているんだから、自分はやるべき事は全部やってるんだから…それで出来ないなら、自分についてこない生徒が悪いってとこでしょうか…あくまでその先生の独りよがりの、そして自分勝手な勘違いなんですが…あくまでも私の想像です。
 私は子どものために何が一番大切かを教えられる教師になりたいと思っています。…ちょっと、かっこよすぎたかな(苦笑)?
 すみません<(_ _)>初めてのコメントで、反対に私の愚痴を書いたようで…!
 一応公立小学校に身を置かせていただいている(?)ので、保護者の立場を知るのに大変勉強になります。又訪問させていただきます。

マドンナさん、コメントありがとうございます。

「学校は治外法権の別世界」という言葉は思わずうなずいてしまいました。民間企業の常識が通用しない職場という感じがします。

トントンおばさん、初めまして。コメントありがとうございます。お勤めの公立小学校のお話、うちの学校より管理がしっかりしているようで、やはり学校による格差は相当あるなと思いました。

尤もマドンナさんのご指摘にもあったように、学校だけではなく教育委員会も含んで意識の差があるのかもしれませんが・・・。

子供たちのための危機管理なのかor管理職自身のための危機管理なのかという問題は確かに疑問ですね。しかし、私はどちらであっても、危機管理が「無い」よりはマシだと思ってあまり気にしないようにしています。

私も教職は非常勤なので、学校と学校外のギャップを感じています。

トントンおばさんのように、教師一筋でなく、他の世界を経験されてから教師になる方が増えていくと、学校の活性化につながるのではないかと思います。陰ながら応援させていただきます。


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プロフィール

Author:papa先生
40代/東海地方在住
大学講師。息子の学校行事には時間をやりくりし、できる限り顔を出しています。
 ここに紹介する様々なエピソードは、場所、名称等に脚色はありますが、誇張は一切ありません。実際、ある公立小学校でこのようなことが起こっています。公立小学校児童の親御さん、同様に悩まれている方、仰天体験された方、教育関係者の方等、様々な方のご意見を頂ければ幸いです。

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